10年後、20年後を考えて治療方針を錬る
2010.1.4
11月9日に移転開業して早2ヶ月近くになりますが、場所が良いのか、想像以上に患者さんが来院され「本当に歯で困っている人が多いな」と実感します。
たまたま開業の直前に、東京でセミナーに参加し、以前から尊敬していた先生と懇親会でじっくり話す機会を持てました。その先生は、とても笑顔が素敵な男性で、67歳、開業40周年のベテランです。「来週開業するのですが何かアドバイスいただけますか」と尋ねましたところ、「私は40年間一度も手を抜かずに患者さんに向き合ってきました。そのご褒美として今が人生最高に楽しいよ。先生も毎日手を抜かずに頑張れば、いずれ神様からご褒美が貰えるからね。治療方針を立てる時は、どうしたら10年後、20年後患者さんが快適に過ごせるかを考えた上で決めなさい」と言われました。私は今まで、10年後はともかく20年後まで考えて治療方針を決めていたかと振り返ると自信がなく、ショックを受けました。私は現在45歳で、70歳までの25年が歯科医師人生と考えています。このお年間、「どれだ
け真剣に患者さんに寄り添えるか」をテーマに全力で取り組んでいきたいと思います。
じっくり治療をしたいので、予約は1人1時間と決め、初診の患者さんには必ず「どうしたら将来歯が残せるか」というセミナーを含め1時間位カウンセリングを行っています。皆さん、普段歯科医とゆっくり話す機会が無いようで、大変喜んでくださいますし、私も患者さんの事がよく分かるので楽しいです。お子さんの場合はお母さんにカウンセリングするのですが、納得して頂くと、ご本人や他の家族も来られることがあります。ご家族全員の歯を私にお任せいただけるのは、嬉しいと同時に責任重大で身が引き締まる思いです。
患者さんから「産婦人科に来たみたいで癒される」と言われました。1度遊びに来ませんか。