2010年2月

「入れ歯の師匠」が松山へ来てくれました

2010.2.8

 先日、私の開業祝いに「入れ歯の師匠」が1泊2日で福島からわざわざ来てくださいました。師匠は歯科で1番本を出版されている全国的に有名な先生なので大変感激しました。

 夜到着されたため飲みに行ったところ、その店のビールが師匠も私も驚くほどおいしかったので、理由をオーナーに聞きました。ビールを樽から出すそうで「最初の5杯はおいしくないから捨て、2日過ぎると鮮度が落ちるので3日目に余ったものは全て捨て樽をきれいに洗って再度同じことを繰り返しています」とさりげなく言われました。この不景気にそこまで徹底しているのかと感動しましたが、実際はビールを求めて多くのお客さんが来られるため、殆ど2日間で樽は空いてしまうそうです。

 翌日は当院を見学して頂き、伊予かすり会館・石手寺・道後温泉に行きました。道後温泉本館に2人でゆっくり入り、じゃこカツを頬張りながら道後商店街で買い物をしました。師匠のお土産の買い方は尋常でなく、お店の人に勧められたものや気に入ったものをまとめて大量に買い込みます。どうしてそのような買い方をするか聞きましたら、「たくさん買うとお店の人が喜び、お土産をもらった人も喜び、商品自体に魅力があればその人達がリピーターとなるので経済の流れが良くなり、皆が豊かになるよ」と言われました。心の広さに脱帽します。

 今まで師匠が他人から奢ってもらったのを見たことがなかったのですが、今回私が殆どお金を出させて頂き、男として認めて頂いたような気がしました。

 道後温泉から空港にお送りする車中で急に静かになったので、バックミラーごしに見ましたら師匠がいびきをかきながら熟睡していました。こんなに寛いでいる師匠を見たことないので、本当に嬉しく思いました。新年早々、たくさんのご褒美を貰った気分になりました。