2010年3月

娘が”立って歩いた”当たり前に感謝

2010.3.8

 早いもので娘も1歳2ヶ月になりまして、おぼつかないながらも家の中を歩いたり、食事も私たちと同じものを欲しがり自分で食べたがります。

 先日、家族でうどん屋さんに行きました。娘用にと、お皿に「うどんを短くしたもの・おにぎり・かぼちゃの天ぷらの中身」を並べました。娘は、まずうどんに手を伸ばし美味しそうに食べ、とれない時は直接口で取って食べます。次におにぎりを手に取り、指についたご飯粒も1本ずつ指を舐めながら食べます。最後にかぼちゃを手にして口に入れたのですが、あまり美味しくなかったのか、すぐ口から出し下に落しました。私たちが知らない振りをして見ていましたら、うどんを食べ、おにぎりを食べ、かぼちゃは食べる振りをして下に落す、ということを繰り返していました。「教えたことはないのに面白いことをする
なあ」と興味深く見ていたのですが、いつのまにかテーブルの下は「かぼちゃだらけ」で、片付けて帰りました。
 
 2月21日、そろそろ外を歩かせようと百貨店に靴を買いに行きました。12㎝のサイズの靴を買い、早速その場で履かせて立たせました。最初は違和感があったらしく歩こうとしませんでしたが、しばらくして急に歩き出しました。よほど嬉しかったのでしょうか、10分程休みなく歩き続けました。私も初めて
娘が懸命に歩く姿を見て嬉しくて涙が出そうでした。

 今回ふと思ったのですが、歩ける人にとって「歩く」ことは当たり前ですが、例えば車椅子に乗っている私の親友にとっては奇跡です。また、毎日入れ歯で困っている患者さんの治療を行っている私にとって、何不自由なく食生活を行えることは奇跡です。楽しい家族・優秀なスタッフ・素敵な患者さんに囲まれ日々当たり前に過ごしていますが、初心に戻り、当たり前のことに深く感謝したいと思います。